私の趣味は絵(油彩)を描くこと。

学生時代を千葉と東京で過ごし帰郷した22歳の時から始めた趣味で、始めてからもう30年になります。
元々絵を描くことが好きでしたし、これからの人生で季節や天気に関わらずに一人ででき、高齢まで続けられることは何かと考えた末に絵画に決めたのでした。

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新庄の画材店で道具を揃えた私は、すっかり絵描き気分で休日毎にデッサンの真似事から始めたのですが、一人で勝手気ままに描いているうちに自分の筆のペースがかなりのんびりであることに気づき、画材には乾きが遅い油彩が自分のペースに合うと、以来油彩を続けてきたのです。

 

絵を始めて1年ほど経った頃、絵具を買いに行っていた画材店の店主から洋画のグループに入ってみてはと誘いを受け、見学に行きました。
グループは「青葉会」といい、新庄在住の洋画家安孫子昭先生の指導で最上郡内外の方15,6名で結成した会です。


安孫子先生は村山市のお生まれ、高校美術教師を早期に退職し渡仏、その後20年以上もフランスで画家として活躍された方。
人物・静物も描かれますが、主には建物を主とした風景画を手がけており、作品はフランス国家買い上げされたほどの腕前の画家なのです。

その安孫子先生が市民対象の絵画教室講座を開いた際に、講座終了後もぜひ習い続けたいと受講生有志が結成したのが「青葉会」となり、私が見学に行ったのはその結成から2年ほどが過ぎた頃でした。
私は見学の時にすぐに入会を希望して、翌週から参加し始めたんです。
 

まったくの初心者として油彩を始めて以来、何もわからず自己流で描いていた私が、会に参加して真っ先に指摘されたのは、筆が水彩用であったこと(恥)。
筆の毛にコシがないなぁと感じていた理由がわかったのでした(笑)。

それから月2回のペースで会に参加し、年1回のグループ展にも出品していくうちに、それなりに腕も上がってきた(?)頃から、先生から会のメンバーにスケッチ旅行のお誘いがかかるようになりました。

先生はパリ在住の頃からヨーロッパ各地に出かけ、それぞれの土地の風景や街景を作品にしてきたので、いわゆる観光名所とは違う"絵になる場所"をたくさんご存じです。
日本に戻ってからは年に一度のペースで、ヨーロッパ各地のスケッチや写真撮影をして、それを元に100号以上の大きな作品に仕上げるための制作旅行に行かれていました。
そのスケッチ旅行への同行に私も何度かお誘いは受けていましたが、これまで仕事や家族の都合でなかなか踏み切れませんでした。

2018年の春に、先生からフランス北東部アルザスからブルゴーニュ地方をめぐる11日間の旅行に誘われました。
その頃の私は、会社の起業も済み一連の作業も一段落していたことや、旅行で家を空けることへの家族の了承も得られたことから、今回初めて先生の旅行に同行することになりました。


この旅行はちょうど1年前のことになりますが、これから思い出しながら、ちょうど前年同日の旅行メモを一日ずつ書いてみようと思います。