【2018年6月4日:ヴェズレー】

ヴェズレー2泊の中日であるこの日は、丸一日ゆっくりと過ごしました。


まずは朝食をとりに食堂に。この旅行中に泊まったホテルが違っても、朝食は大体同じ感じです。
複数の種類のパン、ハム、チーズと、バターやジャム、ヨーグルト。それにレタスなどの葉物、ゆで卵、コーヒーメーカーとジューサーが置いてあり、各々が好きなものを取るかたち。
私は決まって、クロワッサン(甘くない)と生ハム、ヨーグルト、オレンジジュースとコーヒーをいただいてきました。

おしゃべりしながら食べていると、厨房のおじさんが3種のチーズを皿に盛って私たちの席にやってきました。なんでも、イチ押しのチーズだそうで「いいからまず食べてみろ」といった具合。
ピエ・ダングロワとエポワス・ド・ブルゴーニュとルイという種類だそうで、おじさんは特にエポワスを指差して「これがナンバーワン」という身振りをします。

私はチーズは得意ではないのでちょっとだけごちそうになりましたが、おじさんは「もっと食べろ」と言いながら、しきりに下半身に目配せしながらウィンクしたりします。(笑)
ははぁーん、どうやら強精剤のような位置づけなのかと、皆で笑いながらつまみました。
 


その後、カメラを部屋に置きっぱなしにして、スケッチに挑みました。

大聖堂周辺をあちこち歩いて、決めたのは修道院脇のシャトー通りという小道。

他の観光客のじゃまにならないように脇の塀の日陰に折りたたみイスを広げ、背後から見る大聖堂と修道院の建物を描いてきました。

横を通り過ぎる観光客は、たいてい放っておいてくれるか近づいてきてチラっと見ていくくらいなのですが、話しかけてくる人もけっこういました。
スペイン語の団体客からは、「どこから来た人?」のようなことを聞かれましたし、ドイツ人の老夫婦(の旦那さん)はしきりにもっと上手く描ける方法や画材の話をしてくれました。

そのおじさんは、「ドイツ語は全然わからない」とキョトンとした私の顔を一切無視して懸命に話しかけてくれるんですね、ドイツ語で。(笑)それを見かねた奥さんが英語に通訳し、私も下手な英語と身振り手振りでなんとか会話ができました。

デジ一眼を持ったイギリス人女性からは、「写真を撮って良いか」と聞かれ、絵を描いている姿とスケッチ画を撮られました。


そういえば、この旅行の期間中、他の日本人と一度も出くわしませんでした。コルマールでは中国人団体客の人がいましたが、それ以外アジア人を見かけたことがなかったです。
行先がパリやリヨンといった都市部なら、たくさんの日本人がいるのかもしれません。

スケッチを終えてから、大聖堂の裏手にある広場でのんびり過ごしました。
ここにはサン=ペールなど近郊の村や遠くに望む山々を解説した案内板があり、広々とした景色が気持ち良かったです。
 

大聖堂脇の書店にあるショーウィンドウで、鳩のモチーフのアクセサリーを見つけて、これを奥さんへのお土産にしようと決めたのですが、うっかり買い忘れてしまいました。どうにかして買えないかな。